E173FPb修理

DELLの液晶をいただいたのですが、電源のオンオフを繰り返す状態で壊れていました。
なので、修理を試みてみました。

まず、症状は電源ランプ自体が点灯/消灯を繰り返していることからインバータというよりも電源回路の不具合と考えました。電源回路の不具合の典型例と言えばコンデンサ故障と半田クラックなので、順にせめていくことにしました。
電解コンデンサは膨張しているものが見つかりませんでしたが、電解コンデンサ16V1000μF×2と30V470μFを交換してみたところ症状は変わらず。半田クラックも目視では見つからず、全体に半田を盛ってみましたが症状は変わらずでした。

そこでちょっと検索してみたところ、同様の修理例が複数報告されていて、どうやら2SC5707のトランジスタが壊れやすいとの情報を見つけました。
そこでテスターで調べてみたところ、4個搭載されている2SC5707のうち、回路番号でQ759、Q760の二つがE-B間がショートしていました。

ちょうど手元に予備があったのでこれを交換してみたところ何ともなかったかのように復活。トランジスタが原因の故障は初めてだったので少し驚きました。同様の故障をしているものがもう1枚あるので、同じように修理したいと思います。

追記(3/13):トランジスタ交換後順調に動いていましたが、また同様の症状が再発してしまいました。また例のトランジスタが故障しており、トランジスタに隣接するコンデンサ(160V 0.22μF)が2つともショートしていたので、コンデンサも交換する必要がありそうです。

さらに追記(3/20):コンデンサを交換しましたが、また同様の症状で故障しました。トランスの半田クラックを報告してるサイトを見つけたので、全体的に薄かったトランスの半田を盛って、再び様子を見ています。今のところ順調なので、これが根本的な原因だったのかもしれません。

さらにさらに追記(4/21):上記の修理を完了して一ヶ月使い続けていますが、2台とも正常に動作しています。